頭痛はよく見られる症状のうちのひとつですが、その原因は様々です。
頭痛を大きく分けると
第一次性頭痛
〇片頭痛
〇緊張型頭痛
〇群発頭痛およびその他の三叉神経・自律神経頭痛
〇その他の一次性頭痛
第二次性頭痛
〇頭頚部外傷
〇頭頚部血管障害
〇非血管性頭蓋内疾患
〇物質またはその離脱
〇感染症
〇ホメオスターシスの障害
〇頭蓋骨、頚、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頭蓋の構成組織の障害に起因
〇精神疾患
等があげられます。
筋緊張からくる頭痛、血行不良など原因は様々ですが、今回は東洋医学的な側面から頭痛を見ていきましょう。
経絡で考える頭痛
東洋医学的にはいくつかのアプローチがあります。鍼灸の特徴である、経絡から頭痛を考えていきましょう。頭痛が出ている場所で分類する事が出来ます。
〇前頭部(陽明頭痛)
大腸経、胃経の変動としてとらえます。消化器との関連が深いので、みぞおちの痛みや消化不良、ゲップ、膨満感、嘔吐、便秘などの症状を伴うことがあります。
〇側頭部(少陽頭痛)
三焦経、胆経の変動としてとらえます。耳の症状も含みます。胆経の変動は、おどおどしたり、ため息をつくようになったり、判断が鈍ったりします。また、口苦・両脇のつっぱり、めまい、不眠となることもあります。
〇後頭部(太陽頭痛)
小腸経、膀胱経の変動としてとらえます。小腸の変動は耳鳴り、目や歯の痛みが出ることがあります。膀胱の変動は小便が出にくい、口渇、多飲などの水分代謝の影響もありますが、鼻水や鼻血、腰部、臀部、ふくらはぎの痛みなどの症状を伴うことがあります。
〇頭頂部(厥陰頭痛)
心包経、厥陰肝経の変動としてとらえます。肝の変動は、目が赤くはれたり、涙目、物が見えにくいなどの眼科疾患を伴うことがあります。ストレスやイライラ、怒りや抑うつなども肝に影響を与えます。頭がブヨブヨをむくんだような場合には、刺鍼により頭がスッキリし、目の疲れも取れ、リラックスすることが出来ます。
体の体質に合わせて、施術することが大切です。頭が痛いから肩や首だけに原因があるわけではなく、体の中からアプローチすることで症状の改善に繋がることがあります。
そのためにも、問診や検査などを行うことで原因を絞り、姿勢の歪みなどを分析することで痛みの原因を見つけ出すことが大切です。
どんな些細なことでもスタッフにお伝え頂くことが必要です。患者様の治療への積極的な参加が必要です。
すぐに痛み止めに頼らず、お気軽にご相談ください!